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「行ってくる!」
マクゴナガルに名前を呼ばれたロザは大げさなほど意気込んで前に出た。
マクゴナガルが再びやってきた時、新入生の興奮度はマックスと思われるほどだった。しかし、案内されて大広間に入った瞬間それは間違いだと分かった。大広間の天井は今の空を映し出していた。その壮大な魔法に驚かないはずも無く、そこら中から感動の溜息が漏れた。
マクゴナガルに続いて広間の前へと進む。そこには椅子の上に良く言えば長い間大切に使われてきた、悪く言えばボロボロの三角帽子が置かれていた。
「名前を呼ばれた者は前に出て、椅子に座り帽子を被れば良いだけです」そう説明したマクゴナガルは、長い羊皮紙を取り出し「ABC順に名前を呼びます」と言うと、早速「アックス・タイン」と最初の生徒の名を上げた。
ロザが椅子に座り帽子を被って、祈るように手を組んですぐに帽子は叫んだ。
グリフィンドール!
顔を輝かせてロザは腰を上げ、一瞬だけに笑顔を見せグリフィンドールのテーブルへと駆け出した。
因みに、一足先に組み分けを終えたクーティーは希望通りのハッフルパフでは無くロザと同じくグリフィンドールへと組み分けられた。グリフィンドールと帽子が叫んだ時は驚いたクーティーだったが、歓迎してくれるグリシンドールのテーブルを見てとロザにニコリと微笑んだ。そして、音を出さずに「第二希望」と口の形だけで伝えた。
とロザは顔を見合わせて笑った。「世渡り上手め」と。
「・」
マクゴナガルに呼ばれて少なくなった生徒達の間を通り、前へ出た。
椅子へ座わり、チラリと視界の隅に入ったロザとクーティーが心配そうに此方を見ているのに気が付いた。
おぉ!なんと!
『っ!?な、何?』
帽子を被った瞬間、脳に直接話しかけてくるような声が聞こえた。しかも、随分と嬉しそうに驚いた声では予期せぬ出来事に肩を揺らした。
いやいや、驚かせるつもりは無かった。
どれほど待ったことか・・・・漸くやって来たのだな。
『あの・・・・何の話なのか・・・』
ああ、分かるはずも無い。
さてさて、君には伝言を伝えねばならん。
『で、伝言?』
「例えどれだけ時が経とうと、私達は君を待つ。
再び会えるその日まで、私達は君を忘れない。必ず会おう。
愛しき者よ。私達は待とう。君と会える日まで」
これが伝言だ。
さて、組み分けをせんとな。
『あっあの!伝言って誰からなんですか?」
ん?・・・・ああ、分からんのか。
これはホグワーツの創設者達からの伝言じゃよ。
『そ、創設者?』
さよう。
さて、君の組み分けだが・・・・・ふ〜む・・・・
もうは聞いてはいなかった。
創設者達からの伝言。それはつまりゴドリック・グリフィンドールも含まれていると言うことだから。
やはり、あの時のライオンはホグワーツの創設者の一人であるゴドリック・グリフィンドールと関係があったのだろか?その考えがの心も脳も埋め尽くしていた。
おや?随分とゴドリックを気にしておるようじゃな。
ふむ・・・・ならば君はこの寮だ!
グリフィンドール!
『・・・・有り難う御座います』
「ホグワーツに私達は居る」
これもまた、伝言だ。
マクゴナガルが帽子を退けたのでは立ち上がった。
既に組み分けの終わっていたロザとクーティーが手を振っている。特に急ぐわけでも無く、は歓迎してくれるグリフィンドールのテーブルへと向かった。
「あ・・・・」
「やあ」
ロザとクーティーの間に座って、は初めてボートで一緒だった名前を知らない少年がグリフィンドールに組み分けされていたことに気付いた。気付いたというよりも、目の前にその少年が居たのだから気付かないはずが無かった。
「君もグリフィンドールだったんだね」
「うん」
「おや?リーマス、彼女とも知り合いかい?」
「ああ、まあねジェームズ」
ひょっこり会話に入ってきたのは、黒髪にメガネの少年。名前はどうやらジェームズらしい。
そして、ずっと名前を知らなかった少年の名前はリーマスらしい。
「挨拶が遅れたけど・・・僕はリーマス・J・ルーピン。改めて宜しく」
「僕はジェームズ・ポッターさ!あと、この隣はシリウス・ブラック」
「自己紹介くらい出来る。シリウスって呼んでくれ」
「あー・・・・宜しく。リーマス、ジェームズ・・・シリウス。私は・。って呼んでもらえる?」
「オーケー。宜しく」
リーマスと今更の握手を交わし、ジェームズとシリウスとも握手を交わす。どうやらロザとクーティーは既に交流済みらしく、ニコニコと笑っているだけだった。
「はどこの国の生まれ?」
「日本よ。でも、ほとんどイギリスで暮らしてる。赤ちゃんの時・・・一、二年だけ日本に住んでたの」
「そうなんだぁ。お父さんとお母さんは日本人?」
「・・・・お母さんは日本よ。お父さんは・・・・どこだったかな?日本じゃなかったけど忘れちゃった」
「そっか、そっか」
その後、ダンブルドアのちょっとした挨拶と注意事項が終わるとテーブルには山盛りの料理が並んだ。
広間の活気は最高潮に達していた。
とりあえず、四話までは一気に書き上げました。
寮が決まり、お分かりの通り親世代です。
結局私は親世代です・・・・。けど、これは創設者達も結構深く関わる予定であります。
組み分けのさえのABC順ですが、ヒロインの名前と合って無くてもスルーして下さい。こればかりは個人で名前が変わってしまうので、どうしようも無いのです・・・・。
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