私は何も知らなかった
 
 
そこは夢の世界
 
 
だけど現実
 
 
再び会えるのかもしれない

 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


「どこでも良いよ。でも・・・・興味があるのはグリフィンドールかな」
「グリフィンドールかぁ。私もグリフィンドールなら良いなぁ」


は母のアドバイスで新入生達の買い物で混み合う前にとダイアゴン横丁で早い時期に買い物を済ませた。
その所為かダイアゴン横丁ではホグワーツ生らしき子供、特に新入生らしき子とは出会うことが無くホグワーツ特急に乗るまでは知り合いが一人も居なかった。
余裕を持って到着したは、多くのコンパートメントが空いていたにも関わらず、最後尾のコンパートメントを選んだ。
大した理由は無いけれど、何となく控えめに最後尾を選んだ。何より、人があまり来なさそうだったから。
コンパートメントに荷物を置き、外で待つ母に暫しの別れを告げる。
その後、まだ人の少ない列車に戻り先頭車両から最後尾までを探索ついでにぶらりと歩いた。ほとんどのコンパートメントが同じ形のようだったが先頭車両の方は少しばかり大きめに作られているようだった。
は先生用だろかと特に考えることも無く、立ち去った。
途中、車内販売の魔女のおばさんが販売の準備をしていた。控えめに挨拶をすると明るい声で「あら新入生かい?ホグワーツは良いところだよ!」ニコリと笑って返事をしてくれた。

列車は思っていたよりも長かったようで、席を取っていたコンパートメントに戻った時には外は生徒やその家族で溢れていた。
特に別れを惜しむことなくは母と別れたが、どうやら多くの生徒は別れを多少なり惜しむらしく一度列車に乗り込み席を取ると列車の発車ギリギリまで家族と話していた。特に新入生は不安も多いようで、抱き合う姿が多く見られた。
発車の合図の汽笛が響くと、生徒達は列車に乗り込み少しずつ動き始めた列車の窓から手を振る生徒に家族もまた手を振り返す。
列車が動き始めて五分も経たない頃、一人の女子生徒がの居るコンパートメントを訪れた。
「あ、良かった!ねぇ、ここ空いてる?」嬉しそうに顔を輝かせた後、少し不安そうに尋ねてきた少女には「うん、空いてるよ。どうぞ」と目の前の席を指した。
「ありがとう!」と少女は荷物と共にコンパートメントに入ると、荷物をと同じように自分の隣に置き自己紹介を始めた。
ロザンナ・テラードと名乗った少女にも自己紹介をして、宜しくと握手を交わした。
「皆ロザって呼ぶの。好きに呼んでね」そう言った後、話はホグワーツのことに移った。
どんな授業があるのか、先輩達は怖くないだろうか、そしてどこの寮に入りたいかまで話は進んだ。


「お母さんが言ってたけど・・・スリザリンはあんまり良くないって」
「そうなの?私は何も聞いてないよ」
「うん・・・お母さんもスリザリンは悪い寮じゃ無いけどって言ってたよ」
「じゃあ何でダメなの?」
「・・・・なんでも例のあの人と繋がってる?そんな人が多いから・・・気をつけなさいって言ってたかな」
「例のあの人?・・・・そうなんだ」
「うん・・・・」


はグリフィンドール寮を知ってから、他の寮よりも断然グリフィンドールに興味を持った。だから、今頃になって他の寮についてのことを知らないことに気づいた。
『例のあの人』が出てきて、暗くなってしまったコンパートメントに訪問客が訪れた。


「ここ空いてる?」
「・・・・空いてるよ。ちょっと待って、荷物退かすから」
「あ、ごめんね!」
「ううん。良いよ気にしないで。・・・・・あ、ちょっと手伝ってもらえる?重くって上がらないんだ」
「う、うんっ!」


二人で使うには十分な広さのコンパートメントだったが、三人となると少しばかり狭いだろうとは己の荷物を頭上に取り付けられた荷物棚に乗せようと試みたが、予想より荷物棚は高く荷物は重かった。
新たな来訪者に手伝ってもらい荷物を棚に上げると、少年もまた己の荷物を棚に押し上げた。


「ありがとう。キングズクロス駅に着くのが遅くなっちゃって席が無かったんだ。どこも一杯でもう座れないかなって諦めてたんだ」
「どこも一杯だったの?」
「あー・・・うん。一杯じゃないところもあったけど・・・入り難かったりしてさ。何だか怖そうな子だったりして・・・・」
「そうなんだー」
「うん。そう。だから、ここが空いてて本当に良かったよ。あ!僕、クエンティー・シャールダム。宜しくね」
「クエンティー・シャー・・・何って?」
「シャールダム」
「長い名前ね」


ロザが苦笑しながら言うと「よく言われる」とクエンティーは困ったように笑った。


「じゃあ、クーティーって呼んでも良い?」
「クーティー?・・・・良いよ!」
「そう。じゃあクーティー宜しくね。私はガンジュ・ソウよ」
「私はロザンナ・テラード。ロザって呼んでね」
「宜しくガンジュ、ロザ」


握手を交わして、最初に口を開いたのはロザ。
何故かその口調は力強いものだった。


「クーティーはどこの寮に入りたい?」
「寮?・・・・そうだなぁ、ハッフルパフかな。あっ、落ちこぼれの寮って言われてるのは知ってるよ。だけど、そんなの人の見方だろうからさ。
僕は穏やかで過ごしやすそうな寮だと思うんだ。すぐに慣れることも出来そうだしね。それに、僕のお父さんもお母さんもハッフルパフだったんだ!」
「そっか。そう言われるとハッフルパフも良いかもしれない」


揺れる列車と同じように、ロザの心もグリフィンドールとハッフルパフで揺れていた。もまた同じように、その心は揺れていた。














連載することになりました。
いや、本当に予想以上に連載希望の方が多くて驚きました。
こりゃあ連載するしか無いな!って思いましたよ。
一応、結果は3.22から4.7の3:45までで「続け200票」「任せようぞ26票」「終わってしまえ4票」と・・・一目瞭然の結果でした。
しかし、やっぱり未定未来メインのサイトなので更新は早く無いと思います。
どの世代かはもう決めました。
迷ったけど、結局はあの世代です。次には分かるのではと思ってます。
今回ハリポタキャラ登場してません。させようか迷ったけど次に、まわします。
そんなこんなで連載になりますので、温かい目で見守ってやって下さいませ。

2006.04.07
←Back   Next→