心うきうき、テンションは最高に上がってる。
だって、今日は待ちに待った
「入学式・・・」
真新しい制服は私には馴染みの無い香りがした。
そんな制服に少し違和感を覚えつつも、最後の最後にネクタイを締める。
やっぱり、ネクタイって・・・何か良い!
テンション高く、憧れの高校へと足を踏み入れる。
お母さんと別れ、ズラッと並べられた椅子へと歩み寄る。
どこへ座れば良いのか分からず居ると、タイミング良く在校生らしき人と眼が合った。
私が言わんとしていることが分かったのか無言で歩み寄って来ると、小さく微笑み「名前良いですか?」と手元のプリントへ視線を落とした。
背が高い。それが第一印象。そして・・・ぎ、銀髪?白髪・・じゃないよ、ね?視界に入った髪に私の視線は釘付けだ。
「あの、名前を・・・」
「っ!あ・・すみません。です!」
「・・さん・・・あ、あった。案内するんで着いてきてくれます?」
「は、はいっ」
あまりにも突然なインパクトありまくりな在校生に、私は返事をすることも忘れていた。
そんな私に気を悪くする様子も見せず、長身の在校生は微笑み私を席へと案内してくれる。優しそうな人だ・・・。
席に着くと「あと15分くらいで始まるんで、座ってて下さいね」とやっぱり素敵な笑顔を向けてくる。私は素直に頷き腰を下ろす。
私の一連の動作を見終えると満足気に彼は頷き、次なるターゲット(私のように席の分からない新入生だ)を見つけたらしく足早に姿を消した。
「大きい先輩だね」
「えっ・・あ、うん」
二つ離れた席に座っていた女の子が感心するように言った。私は、予想していなかった出来事に戸惑い気味に頷くことしか出来なかった。
その時、ふっと既に慣れた様子で席に座っている在校生に気がついた。私は、そっと体をほとんど動かすこと無く首だけで後ろを振り向いた。
・・・・・・・やたら目立つ髪の人が多い・・かも。
先ほどの銀髪の人もこの学校でなら問題無いように思えた。そうか、私はこれに慣れていかなきゃいけないんだ。
***
在校生代表挨拶。
吃驚した。在校生代表も・・・髪の毛染めてます。確かに頭良さそうで何でも出来そうだけど・・・なんか、凄かった。
私は在校生代表の挨拶よりも、その髪の色だとか雰囲気だとか・・・それに釘付け。挨拶なんて聞いちゃいなかった。
ハッと気付いた時には挨拶は終わっていて在校生代表=生徒会長と思われる人の名前も分からなかった。
ただ、やたらと人気があるのは分かった。だって、妙に始まりと終わりに体育館が騒がしかったから。居るんだなぁ、学園アイドルって・・・。
壇上から降りた生徒会長らしい人は、丁度私の真ん前で振り返った。(偶然にも、私の前は壇上に上がる前にお辞儀する位置だった訳よ)
そう、振り返って・・・
「目、合った・・・」
不適な微笑みを向けられた。ってか、なんか鼻で笑われた気が・・・いやいや、そんなまさか!初対面の人間を生徒会長なる人が鼻で笑う訳・・・
そう思って、席に着いた生徒会長を見るとヤツパリ・・・鼻で笑いやがった。
生徒会長=非常識 この方程式が生まれました。間違ってません。
待ちに待った入学式。
だったはずなのに、何故か頭に過ぎったのは「不安」の二文字だった。
あんな会長で良いんだろうか・・・この学校。
私がヤッパリこの学校は可笑しいと気付くのはそう先のことでは無いのだけど、今はまだ新しい出会いなんかに気持ちは浮かれていた。
後悔先に立たずなのだ。
桜の花が咲き、散る。
葉桜になった桜を見る頃、私は沢山の後悔を抱えることになるのです。
2007.06.26
って、感じの連載の最初を書いてみました。
何も知らずに入学ー。そして、後悔の日々・・・(笑
トリップ無しなのも楽しいかもしれないですね。
最近、やたらと連載の始まりを思いつくのですがスグ忘れちゃうんでうすよorz
色々あったはずなのにっ・・・ま、あっても全部連載にしてたら切り無いんですがね(苦笑