| 「ねえ、何を考えてるの?」 問うた私を見ることなく手元の本にだけ視線を向けて彼は言った。 「お前はいつも唐突すぎる」 そう言うあなただって十分に唐突だと思う。口には出さないけれど。 「ルシウス・マルフォイ」 ほんの僅かだがセブルスの指がピクリと反応した。 私は気付かないふりをして言葉を続けた。 「彼が死喰人になった」 「そうらしいな」 「知ってたんでしょ」 「何のことだか」 決して血色が良いとは言えないその指で、一枚ページを捲る。 無表情で全てを隠し通すその姿勢はスリザリンでは素晴らしいこと。 だけど、見せてくれたって良いじゃない。 「私の前でくらい、全てを」 「見せてどうする」 「また開心術?」 「お前の考えなど開心術を必要とするまでも無い」 また一枚捲って「手に取るように分かる」と低いその声で言うんだ。 いつもそうだ。セブルスは私の隠そうとすることを直ぐに見つけ出す。 私の知られたくないことを直ぐに知ってしまう。 悔しい・・・・・ 「悔しければお前も分かるようになれ」 「セブルス相手に?そんなの神になれと言ってるようなものだわ」 「そうか」 クツクツと喉で笑うその声は嫌いじゃない。落ち着くんだ。 「分からないなら分かるようになれば良い。いくらでも時間はあるだろう」 「セブルスが素直に教えてくれれば良いのよ。そうでしょ?」 「それでは詰まらないだろ」 「そんなこと言うのセブルスくらい・・・・ルシウスも言うかもね」 表情は変わらなかったけれど、セブルスの周りの空気が一瞬だけ固まった。 そんなことに気付くなようになったのは最近。少しは成長したみたいだけど・・・・ 「まだまだよね」 「焦る必要は無いと言っているだろう」 「その、人の考えを読む方法を教えてほしいわ。狡猾なスリザリンさん」 漸く顔を上げて、器用に口の端だけを上げて 「狡猾なスリザリンは狡猾にその方法を知れば良い」 「・・・・私は狡猾なスリザリンじゃないわ」 「スリザリンの姫が随分と弱気だな」 「姫なんて・・・・私が望んだわけじゃない。周りが勝手に言ってるのよ」 「ああ、そうだな。だがお前は十分に狡猾だぞ」 「そう?・・・・じゃあ、あなた方があまりにも狡猾すぎて分からなくなっているんだわ」 頬を膨らませて言ってやれば、セブルスは腰を上げて私の横に立った。 「そうかもしれんな」 どこぞの王子様よろしく跪くと、私の手を取りキスを落とす。 「だが、狡猾であるからこそお前を手に入れることができた」 「・・・・・目的のためなら手段を選ばず?」 「ああ、お前を手に入れるためなら手段を選ばない」 「私は・・・・どんなセブルスでもセブルスである以上、あなたを選ぶわよ」 「光栄です、姫」 END 2006.05.23 えっと・・・・セブルス夢。 唐突に書きたくなったので・・・・・。 セブルスとの会話は頭をめちゃくちゃ使いそうですよね。 きっと頭が良くなると思う。 セブルス、ルシウス、ドラコが今私の中で大ブーム! |