ブーッ ブーッ ブーッ ブーッ 「・・・んぅっ・・」 春休み。それは冬休みや夏休みと比べれば短いもの。だけど、気候で言えば一番遊ぶには適した時期であり、ついでに言えばもうすぐ三年間通った高校を卒業する私には普段とは違って一ヶ月近くの休みとなる素晴らしい長期休暇なのだ。 そんな長期休暇一日目。よし思う存分寝てやると心に決めたはずなのに私を夢の世界から引き摺り上げたのは・・・・ 「誰だよ・・・一日目か、らっ」 私は手を伸ばし、枕元の携帯を取る。瞼を完全に開くことなく携帯の画面を睨み付け『受信メール 1件』の文字に眉間に皺を寄せた。 「・・・メール・・誰だ・・」 私の眠りを妨げた原因は携帯の振動であり、そしてこのメールなのだ。気分最悪で、受信ボックスを開き最上段にあるメールをいつもの決まりきった動作で開く。 そして、送信者と件名を見て機嫌は益々悪くなった。 「・・・ゆっこ。友情愛が今ぁ?・・・うざっ」
例のテニプリ・・・・何だっただろうか・・・。 とりあえず、私が最初に思ったのはこれと、 「そんな友情いらんわ」 だった。 起きるのも悔しくて私はまた太陽の光から逃げるように布団に潜りこんだ。その後、私が見た夢はゆっこが熱く例のテニプリについて語っているもので目覚めて再び「例のテニプリとは何だ?」と考える手間は省けた。ただ、それを素直に喜べない理由は言葉に出来ないけれど何となく分かっていた。 これが全ての始まり。 この先、この友情愛を恨むことにもなれば感謝することにもなるのだけど今は・・・ まだ。 |